宇部協立病院は、吉見眞一初代理事長が、1974年、松山町3丁目に見初診療所を開設したことに始まります。「いつでも・だれでも良い医療を」という理念の下に24時間患者対応を続け、1982年新たに5人の新卒医師を迎え入れて病院開院に至りました。以来30年の間、地域の人々に支えられて 、宇部市の地域医療の一翼を担ってまいりました。
当院の特徴の一つは、急性期患者の診断・治療は勿論、慢性期患者の医療・介護まで切れ目なく出来るよう、ケアミックス 病院(一般105床、療養54床)の形態をとっていることです。年間5000人の救急患者(救急車搬入900人)を引き受け、退院後は、地域の開業医・病院・介護・福祉施設の皆様と連携して 、患者さんの医療・福祉・介護が継続して行えるようネットワー クを強めています。 また、見初診療所時代から、往診を続けており、「できるだけ患者さんが生活している場所で最期まで暮らせる」ように、ご家族の協力とさまざまなサービスを利用して、現在、約70名の患者さんの訪問診療を行っています。
もう一つ大きな特徴は、病院開設以来、新卒研修医23名を受け入れ、自前で医師を養成してきたことです。2004年4月から臨床研修制度が始まりましたが、当院は管理型の臨床研修指定病院として登録し、5名の新卒研修医を育てています。2010年改訂された臨床研修制度に伴う「入院患者3000人/年以下の研修指定病院取り消し問題」も厚労省の訪問調査を受け、これまでの研修内容の実績が評価され引き続き研修指定病院として継続していけることが決まりました。今後も指導医をはじめ全職員で地域医療の発展と後継者養成に力を入れていく覚悟です。
当院は、2004年病院の全面改築、2007年MDCT導入 、2008年精神科外来開設 、2009年MRI導入 、2010年無料低額診療開始 、2011年PACS導入 、 MDCT更新(8列→16列) 、病院機能評価(Ver.6)更新を行いハード、ソフトの構造を整備してきました。また、患者さん・生協組合員さん・地域の皆さんのニーズに応え、医療の安全と質の向上を図るために、学術活動に力を入れるとともに、各種委員会活動やMBO(目標管理)による、科学的管理と民主的運営を心掛けております。医療の質を改善するための具体的な取り組みとして、2011年には患者さんと職員に宇部協立病院で行っている医療活動をわかりやすく提示できるように医療指標の取り組みも始まりました。
2012年、政府は「社会保障と税の一体改革」という名の下に、国民の経済敵負担を増やそうとしています。私たちは、社会保障費削減の厳しい現状をしっかりと認識し、
その対策と改善運動を進めていくとともに、5年ぶりに見直した病院の基本方針実現のために、地域にしっかりと根ざして私たちの目指す医療を展開して行きたいと考えています。
(2012年4月)
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